季節の暦が大きな節目を迎えます。
【大寒】だいかん
1/20~2/3頃
大寒とは、
一年でもっとも寒さがきびしいころのこと。
大寒の最後の日が節分で、
翌日2月4日は立春です。
日がしだいに長くなり、
春に向かう時期でもあります。
「三寒四温」という言葉があります。
寒い日が3日続くと、
その後の4日は暖かい日があるという意味ですが、
寒い中にも、少しだけ春の兆しを感じられますね。
-大寒初候ー
【70】蕗冬華(ふきのはなさく)
ふきのとうが出始める頃となりました。
(2022年1月20日~1月24日)
凍てつく大地の下で、春の準備が着々と進みます。
★この期間に最も強いエネルギーを持つ
旬のものをとりいれましょう。
[野菜]小松菜(こまつな)
[草花]南天(なんてん)
[魚介]赤貝(あかがい)、鰤(ぶり)
[野鳥]あおじ
[行事など]初地蔵:1月24日
その年初めてのお地蔵様とのご縁を深める日。
南天は「難を転ずる」として縁起物とされ、
古くから厄除けとされてもきました。
「花言葉は、機知に富む・福をなす・良い家庭」
縁起物は積極的に取り入れていきましょう
厳しい寒さに
春が待ち遠しくもなりますが、
凍てつく寒さの中で
もたらされる恵みもあります。
この時季に汲まれる
冷たく、澄みきった
「寒の水」は
日本酒やお味噌、醤油の仕込みに欠かせないのです。
新潟のお酒で
「上善如水」(じょうぜんみずのごとし)
という名前の日本酒があります。
「上善如水」
もとは老子の言葉ですが、
「上善」は理想的な生き方
そのような生き方をしようとするなら
「水」の在り方に学ぶとよいということ。
一つに、水は
丸い器に入れると、丸い形になり、
四角い器に入れたら、四角い形となる。
いかようにも形を変えられる
柔軟性をもっている。
また、
水は万物に恩恵を与えながらも
水は、あらがうことなく、低い低い方へと流れていく。
謙虚極まりない。
それでいて、
急流となれば、硬い岩までも打ち砕く、
強い力を秘めている。
こうした特徴をもった
水に学ぶべしというのが
「上善如水」(じょうぜんみずのごとし)
なのです。
柔軟であれ、謙虚であれ
それでいて
ただ相手にあわせるというのではない
自分という主体性をしっかりもちながら、
受け入れる、力強さを感じます。
そんなことを想いながら、
わたしは、窓から
雪見をしながら
お酒の
「上善如水」
いただきますか
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-小寒末候ー
【69】雉始雊 (きじはじめてなく)1/15~1/19頃
雉のオスがメスを求めて鳴きはじめるころ。
(2022年1月15日~1月19日 )
★この期間に最も強いエネルギーを持つ
旬のものをとりいれましょう。
[野菜]蕪(かぶ)
[草花]臘梅(ろうばい)
[魚]鮟鱇(あんこう)
[行事など]
小正月
1月1日を大正月
15日を小正月といいます。
旧暦では1月15日は一年で
はじめての
満月にあたります。
夜を明るく照らすまん丸な月はめでたいものとして、この日、
さまざまな行事が行われます。
有名な秋田県のナマハゲは「小正月の来訪者」
正月飾りや門松などを燃やす火祭り
「左義長」(さぎちょう)は
この火の煙に乗って、
新しい年を連れてきた年神様が
帰っていくともいわれています。
1月15日に
「小豆粥」(あずきがゆ)を食べて、
無病息災を願うならわしがあります。
「小豆」は魔を払う、
厄除けのパワーフードです。
また、この日は
あ正月、忙しく働いた女性たちがやっと一息つけるころから、
「女正月」(おんなしょうがつ)とも呼ばれています。
小寒から、大寒を経て2月の初めの立春まで
もっとも寒さが厳しい季節ですが、
寒に入った瞬間から、
春に近づいているともいえます。
そうを感じさせてくれるものに
「花信風」(はなしんふう)
があります。
花の咲くのを知らせる風のことですが、
これは、二十四節気、
小寒、大寒、立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨
さらに候に分割して
季節の
それごとに風が伝える花信(花だより)を
ふりあてたものです。
例えば、
小寒から15日間には5日ごとに
梅、椿、水仙の花が
徐々に咲くとされています。
このように、つぎつぎに
咲く花をめでているうちに
気が付くと寒い冬が過ぎて、
春になっている。
なんか、
花だよりが楽しみに
春を伝える
一番の花風信(花だより)は
臘梅(ろうばい)。
青空に
映える黄色い花を咲かせ
つづいて白梅、紅梅も咲き出す。
植物は
寒い中で、しっかり
エネルギーを蓄えて
時を違えず
待ちに待って、
美しい花を咲かせる
そんなことを
考えると
巡る
瞬間、瞬間が
愛おしく感じ、
わたしも
寒いこの季節もがんばって
乗り越えていこう
そんな気持ちになります
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